禅とは
みなさんは禅というものはご存じでしょうか?
簡単に説明しますとお釈迦様が開かれた考え方とその技法のことです。
さて、今回はこの禅における食事の考え方についてお話したいと思います。
五観の偈
ごかんのげ と読みます。
この記事を読まれている皆さんの中に全く食事を摂られない方はいらっしゃらないと思います。私たち人間は他者の命を食らうことで生きています。
禅では食事の前に行うお祈りがありそれが五観の偈です。
五観の偈の内容
①目の前の食事の来歴に思いを馳せる
➩どんなふうに育ってきた食べ物なのか?誰のどんな手がかかってここまで運ばれてきた食べ物なのか。各行程を考えてみる。
お寿司のまぐろを例に出しますと、大海原を自由に泳いでいたところ漁師さんに捕らえられ、きれいに捌かれ、お米の上に乗り私のもとに来た。
といった具合にです。こう考えると、感謝して食べたくなりませんか?
②この食事に値する徳と行いを、今日の自分は積んだのだろうか?と自問自答する。
➩今日の自分は良いことを行っただろうか?がんばっただろうか?と自分自身に問いただすということです。
③貪り急ぐことなく、他のことは考えずに目のまえの食事だけに集中していただく。
➩とはいっても人はしゃべりたいもの。黙々と食べていた僕に向かって妻は「つまらない」と言いました( ノД`)シクシク…
④おいしいか、まずいかというグルメのためでなく、この命を支える為に食べる。
➩最初にお話ししましたが私たち人間は他者の命を食らうことで生きています。味ではなく、他者の命を頂いていることに感謝して召し上がりましょう。
⑤自分が成し遂げたい目的のためにこの食事を頂く。
➩目的を成し遂げるためには生きなければなりません。そのために食べなければいけません。つまり、そういうことです。
実際に起こった変化
僕はまだ五観の偈をはじめて二日ほどなのですが、以前よりも食べなくなりました。というのも食べ物に感謝しながら食べているとすぐにお腹いっぱいになるんですよ。不思議ですよね。
世界には
日本には食べ物があふれておりなんなら毎日大量に廃棄されてもいます。しかし世界にはその日食べることもままならないような人々も数多くおられます。その方々のために募金することももちろん良いのですが、まずは普段自分が何気なく食べている食べ物たちに感謝することから始めませんか?
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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